SLの歴史
CI2244
C12形蒸気機関車の244番目に製造された車号です。
車でいうとナンバープレートの登録番号と同じ意味です。
最初の「C」とは、動輪(ピストンと連結された車輪)の数が3つであることを示しています。アルファベットの順番で、Aが動輪1つ(実際Aはありません)、Bが動輪2つ、そしてCが動輪3つ、Dが動輪4つというふうに名前が付けられています。ですから、みなさんがご存知の「デゴイチ」ことD51形は動輪が4つあることがわかります。
そして、次の数字「1」はタンク式であることを示しています。タンク式は機関車1両に水と石炭を積んで走るもので、短距離輸送を目的に製造されています。この数字が「5」 または「6」であれば、機関車の後ろに炭水車と呼ばれる燃料などを積み込む専用の車を連結した「テンダー式」となります。さきほど話に出てきたD51形は、テンダー式のひとつで長距離輸送を目的に製造されています。
C12244号の経歴について
昭和15年 7月30日 |
完成 製作 日立製作所 |
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配属機関区 | |
昭和15年 8月8日 |
● 白山機関区 |
昭和29年 9月14日 |
● 新潟機関区 |
昭和37年 3月28日 |
● 直江津機関区 |
昭和44年 9月26日 |
● 中津川機関区 |
昭和45年 4月20日 |
● 稲沢第一機関区 |
昭和45年 10月29日 |
● 西舞鶴機関区 |
昭和47年 4月13日 |
● 厚狭機関区 |
昭和48年 3月23日 |
● 中津川機関区 運転線区 越後線・信越線・舞鶴線・厚狭線・明知線 全走行キロ 1,128,579km |
昭和48年 11月30日 |
廃車 |
昭和49年 4月3日 |
明智小学校へ展示 |
平成25年 12月2日 |
明智駅構内へ移動し留置 約40年ぶりに線路上に戻った。 |
平成28年 3月20日 |
車掌車を連結し明智駅構内150mを圧縮空気による運転 |
ヨ 8000形貨車について
特徴
- コンテナ車と同等の車掌室ユニットをヨ 6000形相当の大枠上に載せた設計で屋根が短く、デッキは露出した特異な構造となっている。
- 高速走行時の安定性を維持するための設計
懸架装置は二段リンク式、担バネを柔らかくして最高速度85km/hでの走行が可能 - 石油ストーブ、石油タンク、トイレを設置した。
昭和61年に緩急車連結廃止となり、通常の貨物列車には使用されなくなったが国鉄から各JRに継承された。 総計336両。
現在は甲種貨物輸送、特大貨物列車への係員添乗等の特殊用途で使用されている。
平成21年の在籍数両 26両
平成27年5月22日 愛知県機関区から明知鉄道へ1両移動した。
ヨ 18080(形式ヨ 8000) 自重10.3トン 昭和54年 日本車輌製造